何事にも気を打つ込んで物事を実行する大切さ

中村天風さんのお話からの引用です。

天風さんは

「何をするときもパッパッを気を打つ込んでやるとね、これは意識を明瞭にするんです。すなわち捉われから離れて、はっきりとした気持ちになる。これが最上の手段です。これ以外に手段はない」

と語っておられます。

こうすると気が散ることがなくなります。気が散るというのは打ち込まれてないから散るのですと。

人のやりがちなこと

非常に大事なことや面白いこと、別に急ぎの仕事でもないようなときや初めてする仕事の時は相当気を打つ込むけれでも、心急ぐときや面白みのない時、値打ちのないことや慣れ切った仕事だと、気を打ち込まないでいい加減な気分でやる恐れがあります。

あれもこれもやらなきゃと優先順位がつかず、何もかも手付かずのような中途半端な状態になってしまう。

心の中に100の力があると仮定した場合

気を散らさずそのまま100を使っていれば気を打ち込んでいます。しかし、10は食べ物に、10はお金に、10は異性に、10は健康に、その他諸々と具合に気を散らかした場合、心にはいくつ残っているでしょうか。

忙しくて目が回る

こんな言葉をよく使います。

この状態とは心がいろんな方向で拡散してしまっている状態です。

気が散っていると倦怠感も生まれる。興味が薄くなってくる。するとその仕事やしていることが嫌になってきてしまう。

嫌になってくると目が回るようになってします。目が回っているというのは目に前にある、やるべきこと、それが趣味であれ仕事であれ気を打ち込んでおらず、楽しくないということだと思うんです。

いろんなことをしていても楽しくて仕方ないという場合、目が回るなんていう言葉は出てこないでしょう。

心を使っているという状態

天風さんは心を使っている状態というのは集中していることといいます。

つかず離れずが集中の状態。それを仏教では「不即不離(ふそくふり)」という。何ものにも心を持っていかれないもの。それで、ちゃんと自分の心の中にそのものを受け入れている状態をさします。

まとめ

天風さんは幸福な人生を実現するためには、生命の力を充実しなければいけないと語っています。生命の力を充実させるには大切なことは「心の持ち方」だとしています。

何が大切か原則は精神統一としています。わかりやすくいうと心を使うとき分裂することなく集中された状態であることが大事です。

常に意識を明瞭にして物事に接していくということなんですと。

今回は「幸福なる人生」中村天風著を参考にさせていただきました。

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