能登半島は七尾にある昆布屋さんを尋ねた。昆布やワカメの海藻のチカラを伺った。海藻はヨードが、たっぷりで海のミネラルを多く含む。海藻は我らの大地、地球にも人へも優しいということを知った。そのことを本ブログは書いてます。
能登半島はどんなとこ?
日本列島のやや真ん中あたりの日本海、少し突き出た場所が能登半島。石川県である。
海の幸が豊富であり自然が豊かな土地。その半島は七尾湾という湾に位置する七尾市人口約53,000人の都市。
海の幸が豊富だから当然、海藻などの海産物業は盛んだ。七尾市の街中の一本杉通りにある昆布屋 しら井さん。
創業は昭和6年、90年の歴史のある会社だ。専務である奥様にお話を伺った。
海藻のチカラって?
冒頭からのお話は海藻について。そもそも海藻を食べることの多い日本人はカラダの中にその要素をすでに持ち合わせている。
腸内細菌にはしっかり寝付いており欧米や中華圏の人とは細菌の構成が違うと聞いたことがある。
海藻にはヨウ素(ヨード)を始め海のミネラルがたっぷりだ。
ヨウ素というのは甲状腺ホルモンの主原料になるものです。甲状腺ホルモンとはどんな働きをするのかというと交感神経を刺激してエネルギー代謝やたんぱく質合成などの代謝を促す。
特に発育、骨の形成、生殖などの生理的機能をコントロールして、体のほとんどの組織のエネルギーを亢進させるという。
すごく体にとっていいものだけど、過剰な摂り方はよくない。なんと欠乏した時に現れる症状が過剰な状態も出てくるというので要注意だ。
また海藻はミネラルがたっぷりです。カルシウムやマグネシウム、カリウム、鉄、銅、クロム、ヨウ素など様々なミネラルが含んでいます。
地球へのチカラって?
ここまでは人の体にとってよい海藻のチカラを述べてきました。海藻はそれだけでなく地球にとってのチカラを発揮しています。
それは、酸素を作り出す光合成のチカラです。
光合成って陸に生える植物だけではありません。海の中も食物であふれています。
昆布、わかめなどです。
最近、取り組みが重視されているSDGsで二酸化炭素の排出削減による地球温暖化を防いでいこうとするものでSDGs14項目目の海の豊かさかを守るについてしら井店さんは食育に携わっています。
地域の住民や小学生などへ海、海藻の大切さを説明しています。
そしてブルーカーボンがあがりました。
ブルカーボン生体計はグリーンカーボン生態系と比較して、最大40倍の速さで炭素を貯蔵する。ブルー化本生態系の方が大気中のCO2の吸収能力が高い。地球上の生物が排出するCO2の約30%を吸収するといいます。ちなみにグリーンカーボン生態系のCO2吸収は地球上の生物の排出するCO2の約12%と差があります。グリーンカーボンが供給する酸素の量は全体の
1/3、ブルーカーボンは約2/3の比率。
ブルーカーボンプロジェクト
しら井昆布さんのワカメ
能登半島の先端に位置する輪島市沖の七ッ島という無人島で海女さんが潜って獲っています。
海女さんは10mは潜るそうです。
海藻も陸地の植物と同じで太陽の光で光合成をしています。そのため光が大切。海が濁っていたりしてもダメ、海藻の葉が多すぎると光が届かず光合成がうまくいかない。
そのため、海女さんが潜って余分な葉を間引きするといいます。陸地の野菜なども同じですね。
また、海が汚れていると胞子が落ちても海の底が汚れているとよい海藻は育たない。
まとめ
海藻には大変体にとって良い栄養素を含んでいます。積極的に食べていきたい食べ物です。手軽に手ベルことができる乾燥ものも、生ものも栄養価としては大きく変化はないといいます。
食物繊維、タンパク質、ミネラル分など多くを含んだ海藻類。そして、地球にとって酸素を生み出し私たち地球で生きる生物を活かしてくれる存在。
改めて自然はうまく循環できるようになっている、と感じました。そんな自然の循環を破壊する人間の行いはどうなっていくのでしょうか。
「海を汚さない」こと基本的なことが自分たちがこれからも地球で生きていくうえでとても大切なことだと感じました。