災害ボランティアのお話を聞いて

石川県白山市のスマイルcafeという市民活動の後援を聞いてきました。

今回は白山市から能登半島地震で被災にあった珠洲市への災害ボランティアを経験された方のお話です。

災害ボランティアとは

災害ボランティアと聞いて大概の方はイメージできると思うのですが、詳しく話をしてといわれるとできませんよね、少なくとも私へできません。

災害ボランティアを分類してみると以下の2つに大別できるそうです。

一般ボランティア

一般と名称がついているので、わかりやすいですが一般の方でボランティアしたいという方です。

これも災害によって作業内容は変わります。地震ならば屋内から壊れたものを運び出すとか、家の中の整頓とかになるかと思います。2024年9月に襲った大雨による洪水災害では家の2階まで水没したために家財道具一式や家に入り込んだ土砂のかきだしなどになります。

珠洲の実際の土砂災害写真

技術系ボランティア

これは一般の方ができない、一定の技能を持った方々になります。重機を操作できる、屋根に上り瓦あどの吹き替え、屋根にブルーシートを敷くなど高いところに上り作業できるなどの技能を持った方になります。

災害発生から時間経過について

今回講演でお聞きした災害の発生と時間経過の図形を模写したものです

図のように「3」という数字がポイントになっています。

災害ボランティアの現場で起こる出来事

今回のお話で出てきたことですが、こんな場合、ボランティアといえるのかという事案です。

著者が見た富山県氷見市内の倒壊家屋

家が災害で破損し家屋にあった冷蔵庫が壊れた

冷蔵庫が壊れたため、ホームセンターへ新しい冷蔵庫を買いに行った。そして配達できないのでボランティアの方に配達を依頼した。

さて、このケースはボランティアといえるでしょうか?

正しい回答かはわかりませんが、この事案ではボランティアセンターでは御受けしなかったようです。

地震で家を公費解体中、家屋内の冷蔵庫はまだ使えるので、人へ提供することにした。そのため、その冷蔵庫を運びだし、差し上げる家まで配達の依頼をされた

この場合はどうか。ボランティアセンターではボランティアの人へ依頼せず、センターの職員が動いたとのこと。

このようにボランティアとはなんでもするのではないので、解釈の仕方によってはトラブルになることもあるとか。

「こんなことをするためにボランティアに参加したのではない」と憤る方も実際にいらっしゃるとか。

災害ボランティアでは瓦礫の山、泥にまみれた家という状況に目を奪われるのではなく、そこに生活する人の「人」をきちんと見ることが大事だと話されていました。

災害ボランティアの活動の流れ

ニーズ把握

ボランティアセンターによる広報活動になります。チラシや声掛けを行う。

被災した人に直接声をかけて聞いて回ることが大事です。

被災者の意思決定

被災された方が高齢者だと、自分より酷い人がいるのでそちらを先にとか言って自分のことを後回しにされる場合が見受けられるようです。遠慮しないで依頼をしていくことが大事ではないでしょうか。

依頼受付・現地確認

ボランティアセンターは依頼を受けて現地を確認することになります。しかし、実際に現地に赴けるかは災害の程度によって変わってきます。杓子定規で物事を考えないようにすることが求められる。

事前調整

これは被災した方の依頼とボランティアの方と作業内容を確認することになります。いわゆるマッチングであるようです。先に書いたように「人」と向き合うことをきちんとしていないとボランティアの人の中にも心無い言葉を被災した人へ向ける場合もあるようですので注意が必要です。

当日活動

ボランティアの人のために駐車場、送迎車両、人員数、宿泊場所、食事場所などさまざまな制約があるので確認作業が必要になります。

まとめ

今回のお話をお聞きしてボランティア活動に参加したことはないのですべてが新しい情報でした。TVやマスコミで報道される姿した見ていないので、実際に現地に行くとさまざまなことがあることがわかりました。

被災した人がボランティアの方へいろんなお話をすることがあるそうです。被災した方は思いを人に話をしたい気持ちになっているようです。そんな被災した人のお話を聞いてあげるのもボランティア活動なんですよ、というお話は体を動かすだけがボランティア活動ではないことを再認識しました。

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