己書は己を描く文化で自分という「おのれ」を表現する

2021年3月にある古民家食堂で見たチラシが「己書」との出会いだった。それから4か月後に初めて己書教室に通うことになった自分がいた。今、師範への道の登竜門である試験を受ける直前の私のこれまでの軌跡を本ブログは書いています。

己書とはなんだ!

「うまく書こう」「うまい下手は関係ない」「習字のようにハネル、止めるなどは一切関係なく書き順さへ関係ない、。大切なのは楽しく集中して描くと己を書くことに徹すればいい。というのが己書の神髄です。

文字はグルグルと書く丸い文字、水彩画も描く。

ルールのない自由さに加え、己を見つめる時間を楽しむ。ツールは筆ペンと水彩絵の具です。

最初の学び

それは円相が最初だった。円相とは何か。

円相とは宇宙を表すといい仏教の言葉になる。

禅の世界であり、円の一部を繋げないことで描きます。

この隙間が何かというと呼吸をするという意味があるようです。円相を大きくする、小さくする、こじんまりとする等は自分自身を表してます。いい悪いダメはありません、描いたものが自分だからです。

グルグルと丸く丸く描くことを基本として筆ペンで円を描くことから始まる。

単に円を描くことは実は脳の働きにもいいということが脳科学研究者からもアドバイスをいただいているようです。

円を描くと途中でちょっと力が入ったりして線が太くなったり細くなったりする時に、手の力加減をコントロールすることになる。これは脳の血流にも影響を与えるといいます。

己書の理念

ここで会を主催する総師範代の杉浦正氏の理念をご紹介します。

「筆で世の中を笑顔に変え 

自信をつけ 楽しく人と人との絆を創る」

もう一度ご紹介しますが、己書はうまい、下手ではなく楽しく描くかです、そして夢中になるか。

自分の心に向き合い、素直に描く。

己書と書くが己画でもあると語ります。

現在、名古屋のある都市中心に小学校の授業「書写」でも己書が活用されて子供たちに人気が一番あるという授業になっているようです。中でも特別支援学校に人気があるそうです。

子供たちは素直に見たものを自分の世界に置き換え描いているようで、その作品を見るととても素晴らしいものが多いです。

己書が脳によい刺激を与える

総師範代が語ります。認知症専門医の長谷川嘉哉先生、篠原伸禎教授などが脳に良い習慣と称して語られています。

己書はうまいも下手もない、自分の持ち味で描く、書き順もルールもない。それは心地よさであり字や絵が苦手とコンプレックスをもっていても気にならなくなり、描いている時間は集中し他のものごとを忘れるほど没頭する時間を得ることになります。

文字を書くことが瞑想につながるという瞑想ジャーナリングということ言葉があるようです。

それは、日記を書く、嫌なことを書き出すなど、書くという行為は人間だけに備わっている機能。

この書く、描く楽しさを味わえるのが己書です。

2022年には師範数が2,800人近くになり全国で生徒数は約72,800人。まだまだ知名度としては低いかもしれませんが着実に、その楽しさが伝わっていっています。

まとめ

これをお読みになって少しでも興味を持たれた場合はぜひ、己書を体験していただきたいと思います。

総師範がyutubeで発信しておりますのでリンクを貼っておきます。

私のように字も絵もまったくダメだという人におすすめです。得意という方もとても楽しめます。

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