この言葉に惹かれて手にした本があります。
「マルチ・ポテンシャ・ライト」好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法
という本が題名です。
マルチ・ポテンシャ・ライトとは
著者はエミリー・ワプニックという方で、肩書を見てみると、講演家、キャリア・コーチ、ブロガー・コミュニィ・リーダーというTED講演家でトーク「天職が見つからない人がいるのはどうしてでしょう?」も話題になった方です。
本の内容に惹きこまれて1時間程度で読み終えました。
どうしてこの本に惹きこまれたか、それは私が何か事をなすには、一つに絞らなければ成功しない!という呪縛にとらわれていたからです。
数年前、仕事の最前線から一歩下がる定年を迎えました。それから今後の人生を深く考えるようになりました。いままで無趣味(とはいえ仕事が趣味でした)の二十数年が経過していて、人間関係といえば仕事の業務上しかなく、このままの人生の3thステージではどんな風に暮らしていくか懸念があったからです。
それからというもの、自分の生きることの視点を変えるように努力をし始めました。すると、一転、人生航路が大きく変化し始めたのです。
それは正に、マルチ・ポテンシャ・ライト的な生き方だったんです。
この本ではマルコム・グラッドウエルの「1万時間の法則」を否定しています。
これを簡単にいうと何事も習熟し一流になるなるためには1万時間をかける必要がある、と提唱した説です。
私もこの1万時間にはたいへん賛同したものです。故に冒頭に書いたように一つを極めることが重要なことだと考えていました。
しかし、生き方を変えてみて気づいたんです。一つに決めていくことは自分はなかなかできない、あれもこれも興味が沸き上がるんです。取捨選択することができない。まずは手を出し足も出してみたいとなりました。
そして数年が経過しマルチ・ポテンシャ・ライトの考え方にたどり着いた気がしてます。
それは、一流になることが必ずしも良いではないとしマルチ・ポテンシャ・ライト的な生き方は二流でもいいし、いろんな物事に挑戦することはいいこともたくさんあるんだと。
例えば、毎回新しいことに挑戦することは、毎回、初心者になることを厭わないこと、また、さまざまなことへの適応能力が高くなり、しいては一つ一つの物事への習得が早くなるといいます。
むしろ、新しい変化ごとを楽しむ習慣になる。また、幅広く分野の違う人をつなげる能力が身に付き、好奇心が強めであり人の話の聞き上手になるといいます。
このマルチ・ポテンシャ・ライトの生き方は、いろんなことに興味を持ち取り組む気の多い人にとって、自分の性格を卑下せずに受け入れることで、弱みと思っていたことが強みに置き換わり新しい自分を発見することにつながるといいます。
まさに過去の偉人でいうとレオナルド・ダ・ヴィンチがそうであった、勤め人でありながら芸術家、発見家、数学者であったように。
このマルチ・ポテンシャ・ライトという生き方を仕事として生かしていくために必要な3つの要素
多くのマルチ・ポテンシャ・ライトの人たちを調査した結果、この性格を仕事として生かしていくためにどんな考え方をもっているといいかをこれからご紹介します。
お金
お金に対しての考え方としてお金は人生を渡って行くための一要素と考えること。一番大切なものでとは考えない。お金は物事の選択肢の幅を広げ手助けにはなるけれど、心に及ぼす影響は意外にも少ないもので心配事や悩みの種となりかねない要素を抱えたものとしてとらえています。
必要なお金も額は人によって千差万別で変わります。
大切なものは次の意義にあります。
意義(目的)
マルチ・ポテンシャ・ライトの生き方を仕事にするためには意義を持つことが大切です。そんな意義を持つために「なぜ?」の疑問を自分に対して行うことです。
「なぜ」自分がそれをしたいのか、自分を動かすのは「なぜ」なのかを自分に問うことが重要になります。そこで導かれる答えが自分にとって大切に守るべき意義なのだといいます。
多様性
そして多様性を持ち合わせることです。いろんな意見を吸収し活用することです。
一つのものにこだわりすぎないこと、いろんなものを受け入れて摂り入れる、そんなことが大事です。
マルチ・ポテンシャ・ライトとして持つ大切な考え方
- 何に取り組むかを決めること
- 時間を作ること
- やめる時を知ること(やることを終えたいと思った時に決めておく)
- 取り掛かる切っ掛け(最初は抵抗感が生まれるのでいかに工夫して、抵抗感を乗り越えていくか)
- うまくいかない場合は嘆く必要はない、第一歩だからと認識すること
- ささやかな成功を祝える自分になること
- 物事は短時間で、おこなう頻度をじょじょに上げていく
- 自分に優しくするのがちょうどいい。自分を厳しく律しすぎなようにすること。
- 詐欺師症候群(インポスター)にならないよう自信を持つこと。
まとめ
マルチ・ポテンシャ・ライトの生き方は意義(目的)を持つことが重要なことでありますし、具体的に「〇〇が〇〇〇するのを助けること」などと、短い文章でわかりやすくするものをもっていると心に留めやすいことだといえます。
私の意義は「やりたいことを楽しむための健康生活を発信する」としています。自分が何をメインにやろうとしているのかが人にも自分にも明確になるのではないかと思います。
そのうえでマルチ・ポテンシャ・ライトの生き方を取っていくのが楽しみなんです。