この映画を観て知らなかったことに衝撃を受けたし日本の食の未来の危うさを感じざるを得なかった。
映画は元農林水産大臣の山田正彦さんが日本の食に警鐘を鳴らしています。
キーワードを分けると、「グリホサート」「ネオニコチノイド」「GMO(遺伝子組み換え)」の三つに分類できます。
一般の人はあんまり聞いたことがないカタカナではないでしょうか。
この商品名どこかで聞いたことがありませんか?
園芸などをされる方や農業関係の人にはなじみの除草剤です。
この中に含まれる「グリホサート」というのが今回の話題の主です。
日本では安全性を国が説明をしています。
しかし、アメリカ、ヨーロッパでは訴訟が相次いている問題の成分です。
さまざま体の不調を起こすと訴訟を起こされています。
上記のようなニュースが2020年に上がっています。
当時の製造メーカー名はモンサントという会社ですが、今はバイエルという会社に買収されて企業名は変わっています。
ヨーロッパでは使用禁止にしている国も出てきています。
それに反して日本は安全だと、国が宣伝をしており、100円均一ショップでも販売されています。
どうして国によってこんなに対応に違いが出ているのでしょうか?
安全基準を決めている人たちは何をもって安全といっているのでしょうか。
ヨーロッパ、アメリカが必ずしも正しいと主張したいわけではありませんが、片や別の国の国内でどんでもない金額の賠償を訴訟で支払う商品を日本では安全だと言い張っている根拠はどこにあるのでしょうか。
日本人には「日本は間違ったことをしていない」という不思議な国産安全論があるように感じます。
しかい、現実には国内の大企業といえども、いくつもの隠蔽事件が頻繁に明るみに出ています。
健康に問題ないといいながらも数十年後には撤回し賠償をするケースも少なくないのではないでしょうか。
最近でもアスベストの成分が入っていたとアメリカのジョンソンアンドジョンソンがベビーパウダーの訴訟で高額な和解金を支払うという事態が起こっています。では日本のメーカーはどうなんでしょうか?状況です。
タルク(滑石)を原料にしていた場合は可能性が高いので注意する必要があります。
アスベストの問題はなんと40年の経過を経て危険だと認識されたのです。
ラウンドアップの日本での販売は1981年に開始されています。2023年の今、で約40年が経過しアメリカで訴訟騒ぎになっています。
この話はこちらの本を御覧いただくと詳しく書かれています。
日本は他国の利潤のために食の安全を危険にさらしているような行動に怒りを感じました。
これも世界で100か国以上の国で採用されている殺虫剤に入っている成分です。
1990年に使用急増されたようです、でも害虫ではないミチバチの大量死や大量失踪につながったということが判明し2013年にはEUがネオニコチノイド系の農薬の一部規制を打ち出しています。
フランスでは2020年に全面禁止を打ち出し韓国でも屋外での使用を禁止しています。
ところが日本はその流れに逆行し厚生労働省がネオニコチノイド系農薬の基準を緩和している始末です。
あなたは遺伝子組み換え作物を食べますか?という問いにほとんどの人はそんな商品は選んでませんと回答すると思います。
それは食品表示を見て選択してないからだと思いますが、もし、食品表示に書かれていないとしたらどうでしょうか。
日本は世界でも遺伝子組み換え作物の輸入大国だという実態を知らないということが問題です。
例えば豆腐は大豆からできています。
食品用の大豆自給率は日本はなんと7%です。
輸入先はアメリカ、ブラジル、カナダ
これらの国の遺伝子組み合え大豆の作付け面積比率は
アメリカ 94%
ブラジル 97%
カナダ 94%
これが日本に輸入されています。
つまり、ほとんどが遺伝子組み換え作物の大豆から作られた豆腐を私たちは食べています。
でも遺伝子組み換えの表示がないけどと思うでしょう。
説明の画像をご覧ください
日本で流通している遺伝子組み換え作物の320種類の内で表示が義務づけられているのは33種類しかありません。つまり多くの商品を私たちは知らずに口にしているのが実態です。
実質、野放し状態に近いといえるのではないでしょうか。
日本の国が安全だと太鼓判を押していても決して100%安全だと信用できないということです。この本を読む限り日本は外国の利益優先で作物を輸入し国民の食の安全性を確実にしないまま販売を許可し、あいまいな基準で野放しにしている感じすら受けました。
消費者はリテラシーを高くして食を選択していかないと健康を害しかねないと・・・。