パーフェクトデーを鑑賞して平穏な日常にこそ幸せがあるなぁと思った。

役所広司さん主演のパーフェクトデーという映画を鑑賞した。

毎日、毎日同じことの繰り返しの日々を過ごす主人公。映画も淡々と毎日を描いていく。

そんな毎日の中にも主人公は楽しみを見出し生きている。

仕事場に向かう時に運転中に聴く音楽、仕事は丁寧に徹底する。お昼休憩時に見るホームレス、隣に座るOL、行きつけの飲食店、銭湯、スナック、古本屋などなど、それなりに人生に楽しみを持って生きている。

そんな小さな楽しみでいいの?と人はいいそうだか、本人はそれが生きやすい環境だと感じてるようでした。

ストーリーで出てくる木漏れ日。太陽の光と風が織りなす樹木の万華鏡ならぬ万華木。

ほんとうにささやかなことに楽しみを見出しながら、人と会話するでもなく淡々と日常を生きる主人公。

この映画を見終えて、エンドロールの中に出てくる言葉の説明を見て、この映画の監督が伝えたかったことがおぼろげながらわかったような気がする。

私は若い時は毎日が変化に満ちていないとつまらないと感じていた。だから何か刺激を求めて行動していた。しかし、年齢を重ねてくると、若い時に求めたような刺激には興味がなくなり、静かで平穏な日々を求める傾向にあることに気づいてました。

この映画はなんだか自分の姿を見ているような錯覚を持った。

観客は自分と同等もしくは年長の方が多かったが、みなさん似たり寄ったりの感想を持ったのではないだろうか。

淡々とストーリーの中にも、主人公や周りの人の生き様を垣間見せる展開もある。

人生様々なことがある、人には一人ひとりの事情がある、そんな中でも人間は生きて生きていくんだと諭されたような映画だった。

公衆トイレ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA