大阪のおばちゃんが井戸端会議と称して仏教を語り合う本がありました。面白くて一気に読み終えてしまいました。
仏教って葬式の時しか関わらない人がほとんだと思います。毎月お経をあげている〇〇教に通っている人も仏教の教えをほんとうにわかっているのでしょうか。
仏教って約2,600年前にインドで生まれたゴータマ・シュダッタが出家して覚りを開いてブッタと呼ばれて真理を説き広めたのが始まりです。
そもそもがインドの言葉で伝えていますので私たちにはチンプンカンプンです。その教えが中国へ朝鮮半島へ、そして日本に伝わっていきます。当然言語は訳されて伝わります。
ブッタの話は奥が深く多くの人が聞き学び取っていく中で本来の教えが少しずつ変わっていったと想像できます。人の伝言ゲームでも明らかなように話の内容は変わっていきますよね。
ですから、〇〇教といって多くの分派がありますね。仏教だけに限りません、キリスト教もイスラム教も地域によって変化しています。
元々ブッタが語った教えがどれなのかさえ、今では正直わかりません。
日本に仏教を取り入れた時代にも多くの仏教者が出現しています。空海、栄西、最澄、法然、道元、日蓮、親鸞等など多くの仏教者が仏教を開いていきます。
しかし、多くの仏教者が出現し日本が国家保護として仏教を取り込んだことも幸いし、日本人のDNAの中に深く浸透していっていると思います。
しかし、日本は江戸時代から国の保護を受けてお寺が大衆をお寺に取り入れることはなかったといいます。そして明治時代に入った時に廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の大弾圧で、仏教は大きなダメージを受けていきます。
仏教は生きている限り次から次へとやってくる苦しみの根本を抜いて、変わらない幸せにするのが本来の教えなのに祈祷や葬式や法事、先祖供養ばかりが行われてしまったことにあります。ブッタはこのような祈祷や葬儀などを教えてはいないのです。
しまいには仏教=葬儀のお経というお亡くなりになった方へ聞かせる有難いものということに変貌したのだと思われます。
この本は仏教を楽しみながら少し勉強してみたい方に向いています。